火打山山頂にて【動画編】花より難路、高層湿原は箱庭のようで美しかったヤマレコ版はこちら直前まで予測つかない不安定な空模様に振り回され
予定していた北八ヶ岳行きはキャンセル料が発生する前日の木曜日にキャンセル。
たまたま人数分だけ空いていたという高谷池ヒュッテへ行き先変更。
突然に決まった行き先は新潟県は火打山。
妙高山もセットで行こうかという案になったが、
雲の動きでは午前11時頃から雨になりそうなので初日に火打山ピークに行けそうにない。
無理やり登ったところで雨ではどんな山かわからないままになる。
そんなこんなで今回は初日は遠回りして高谷池ヒュッテまで、
翌日に火打山ピークに登っての下山にターゲットを絞る。
21時に地元集合場所をスタート。
近畿道・第二京阪・京滋バイパス・名神・北陸道を乗り継ぐこと約7時間、
長野県と新潟県のほぼ県境の登山口となる笹ヶ峰駐車場に到着。
遠かったぁ。。
車中でのわずかな仮眠に加えて到着後の仮眠時間は約一時間。
それでも異郷に来たワクワク感が止まらないのでサクッと起きれて準備。
6時にはスタートすることができた。
濡れていると滑る延々と続く木道の後に黒沢橋を渡ってからは本格的な登り。
岩だらけの難路や急登が富士見平までジワジワと続く。
下山時は一層の注意をしないと転倒、即骨折しそうなステージだ。
この時期は低山はもちろん1500mを超える山でも暑さは変わらない感じで
こまめに水分やミネラルを摂取して脱水に注意する。
富士見平からは予定通り高谷池ヒュッテへは直行せず黒沢池ヒュッテ経由の遠回りをする。
とても天候が崩れそうに思えない青空であったが・・
ゆっくりめでも午後早めには高谷池ヒュッテに到着してしまうので
時間的には余裕すぎであったが、黒沢池ヒュッテに到着した11時には
予想通りの雨となった。
しかも思っていたより激しくなる。
最初はレインウェア(と思っていたがワキの部分がメッシュだった)の上衣と
ザックカバー程度で十分だろうと思っていたが雨は止みそうになく
十分濡れたところで今さらのレインウェアのパンツを履く。(≧∇≦)
って今ですか?のタイミングだったので泥んこの靴のまま履くはめに。
確実に晴れでないといつもなら決行しないので
山行中に雨に遭遇したのは久しぶりだったのでギリギリまでがんばりすぎた。(^^ゞ
そういえば夏場の大峰山系では午後には必ずといってよいほど
突然のスコールに見舞われレインウェアを着る間もなく滝雨に打たれるパターンだった。
ザックカバーをしていてもこんなところまで濡れる?ってところまで雨水が侵入。
防水バッグをザックに入れて中身を全部収納すれば大丈夫だろうけど
ザックのヨコから下のものを取り出すということができないのは不便になる。
さて、宿泊先の高谷池ヒュッテに到着時には雨が止んでいたが、
チェックインを済ませた矢先に豪雨となってギリギリセーフ。
まだ14時ちょうどくらいであるが外は雨なので寝床で横になっていたら眠ってしまった。
16時過ぎに起きると雨はすっかり上がっていたので
夕食時間の17:30までに戻るかんじで翌日向かうことになる火打山方向に散策へ。
そっち方向にしか行くところが無かった。(もっと周囲を歩き回れると思ってた)
戻ってきて夕食後もとくにやることもなく疲れていたので19時台に眠る。
星降る夜はキレイだったようだが爆睡中。
4時に起床して5時半からの朝食後、火打山に向かうのに不要なものをヒュッテにデポ。
といっても自分の場合は2kgも軽くはならなかった。
絶好の青空の下、ピークに向かったが山頂ではすぐにガスに見舞われる。
往復のコースタイムは約3時間くらいかかったかな。
水は1リットルでギリギリ。
ヒュッテに戻って軽く昼食を済ませて下山開始。
高谷池ヒュッテから富士見平までの間は初日に通らなかったので未踏だ。
さぞ平和な登山道だろうと勝手な想像してたもんだからとんでもない難路だった。
暑さも手伝って富士見平に到着時点でわりと疲れた。
次々に登ってくる登山者に道を譲りながら14時には下山完了。
今回の山行、湿原の風景は美しく箱庭的なところが印象的だった。
しかしながらそこにたどり着くまでの難路にはマイッタ。
地元金剛山のマイナールートでもフラットに感じるくらいの歩きにくさだった。(^^ゞ
今回のような巡り合わせがなければ計画に上がることはなかった山だけに
行く機会に恵まれて良かった。
詳細は以下より。
山と高原地図2021年版+GPSログ ★反時計回り周回
Geographica + GPSログ
笹ヶ峰駐車場をスタート
火打山・妙高山登山口にて
登山道入口
自然環境保全協力金(500円)を支払いって木製キーホルダーを貰う。
木目の違い以外は同じ。
最初から木道でのスタート
木橋を渡る
濡れていると滑る木道が延々と続く
まだまだ木道は続く
黒沢橋に到着
下山時に沢の水で顔を洗ったが凍りそうなほど冷たかった。
黒沢橋を過ぎるといきなり難路が始まる。
ステップが切られている岩はここのみ。
十二曲りのはじまり
ようやくここで十二曲りが終わり
ブルービー
幸せを運ぶ青いハチと言われている。
難路が続く
富士見平は目前
富士見平
富士見平にて
フラットなスペースは決して広くはないが小休憩適地。
下り基調である。
黒沢池ヒュッテに向けて移動開始。
突然、目前に美しい湿原が広がる
一箇所だけ渡渉があった。
ドローンにて
ワタスゲ
わたす(私)が、わたすげです。
これって花の状態?終わったあとの綿毛?
初めて出会ったけどチングルマよりも好きになった。
うらやましいほどのフサフサっぷりでかわぇ~。
自分に無いものを求めてしまうのかも。(^^ゞ
こんな髪の犬いるよね?
噂をすればチングルマの綿毛も登場。
こっちもかわいいな。
花組チームは撮影に夢中
無限ワタスゲ
こっちに遠回りして良かった。
黒沢池と彫られてあるがずっと向こうだ。
木道、もっと奥へも整備してほしいと思った。
黒沢池をズーム
黒沢池ヒュッテに到着。
お昼を摂り始めたところでポツリポツリと雨が降り出してきた。
極めて正確な以下のシュミレーション結果通りだった。
10時台はまだ大丈夫
11時にはすでに雨
12時になっても止まないどころか雨あしが強まる
レインウェア上衣だけに傘とか低山スタイルで移動を始める。
途中から本降りになって慌ててフル装備するもけっこう内側まで濡れてしまった。
茶臼山で雨は一旦止む。
ぬかるみにガスの中をひたすらヒュッテに向けて移動に専念。
高谷池湿原が見えてきた
この風景に、田植え終わった直後の水田か?と思った。
ヒュッテが目前。
ついに高谷池ヒュッテに到着。
テン場も完全予約制
電波は大部分で通じない。
高谷池ヒュッテ前ではdocomoは圏外でauが1本だけ。
衛星はもちろん通信可
チェックインを済ませて部屋へ。
ベランダに出てみるも外は本降りの雨模様。
昼寝の後、外はすっかり雨が上がっていた。
夕食まで時間があるので明日向かう予定の火打山方向、
天狗の庭近くまで散歩に出かけることにする。
雨上がりはくっきりすっきりだ。
ヒュッテがどんどん遠ざかる
難路は相変わらず。
雪渓の残る火打山が正面にどーんと。
あんなに雨が降ったけどサンカヨウは透き通ってなさそう。
火打山をズーム
焼山をズーム
そろそろ引き返す。
バックは妙高山
戻ってきた。
17:30 夕食の時間。
カレーとハイシライスのハーフ&ハーフ。(^^)
お代わり自由!
カレー好きなのでたまらん!
たぽたぽに入れた。
お代わりできるのに最初から頑張らなくてもね。(^^ゞ
ってことでお代わりは少なめにしたけどけっこう腹ボテ。
夕食の写真、多すぎやね。(^^ゞ
徐々に夕暮れが近づく。
遠き山に陽は落ちて。
19時半くらいには爆睡してしまって翌朝4時まで起きず。(^^ゞ
夜中にうっちぃさんが撮影した星空。
このころは夢の中でした。(^^ゞ
朝食の中華丼。
うずらたまご取りすぎ注意。
不要な衣類等をデポして火打山に向けて小屋を出発。
朝はまた違った色合いだ。
まるで霜が降りてるかのような花
天狗の庭にて
ゴリラ岩(勝手に命名)
美しい清々しい風景に癒やされる
逆さ火打
雪渓が赤く染まっているのはなぜ?
ライチョウ平にて
雷鳥の鳴き声は聞こえていたらしい。
火打山山頂に到着は7:54
ゆっくり歩きでヒュッテから約2時間かかった。
山名板は鋳物製を打ち付けてある立派なものだ。
高谷池方向をズーム
油断していたらガスガスになってしまった。
ドローンにて
山頂には30分ほどの滞在後、下山開始
高谷池ヒュッテに戻ってから早めの昼食を済ませて下山開始。
写真は新館側。
今回、新館の利用は食堂だけであった。
下山開始直後から難路で登りもあり。
高谷池ヒュッテが遠ざかる。
下山は滑らないように慎重に。
水平な足場を探すのもたいへん。
帰途途上での温泉入浴後、近くに有名な蕎麦屋があると知って立ち寄り。
「そば処たかさわ」
写真は店舗だと思いきや、まやかしだった。
通り抜けて一旦外に出て裏側にある別棟が店舗だったというフェイント。
店内には昔ながらの雰囲気でとても良い感じ。
外にはコスモス畑も。
天ざる蕎麦(大盛)
野菜も自家栽培。
名物の「十割そば」も「信州ひすいそば」もすでに売り切れていて惜しい。
出汁も天つゆも濃くなくてあっさりとした味で美味しい。
そば団子に水なすも付いてきた。