石鎚山 天狗岳にて立派な修験の山、想像以上にスケールが大きかったおくればせながら、ようやく石鎚山に行くことができた。
ずっと頭の片隅に「もうみんな行ってるし、早くいかなければ」と思いながらも
その間、何度も誘われたりで行くチャンスがあったにもかかわらず山には呼ばれなかった。
山と高原地図(スマホ版)の石鎚山を買ったのを思い出して確認してみると
2012年版だったので、かれこれ8年も塩漬け状態になっていたというわけだ。
行ってみないと想像しているだけじゃわからないものだ。
こんなにスケールの大きな山だったなんて。。真夏にはキツかった。
東に遠征する課題がまだまだあるので、西への遠征は後回しがちになっていた。
コロナ禍によりアルプスなどの自粛ムード色が濃い今こそ、西へ行ってみようと思った。
四国剣山や三嶺へ行ったのはいずれも前夜からフェリー移動で仮眠取っての移動だった。
それくらい遠いと思っていたので、愛媛県の石鎚山なんて泊まらないと無理そうで
なかなか行けないと思いきや、車で走り通しでも東の日帰り圏の御嶽山や白山、
木曽駒ヶ岳などとさほど変わらない所要時間のようなので、
それならと往路は淡路島縦断、四国横断で向かったら意外と早く着けた。
四国横断の松山道は広々快適かと思いきや、大部分が交互通行だったので参った。
復路は瀬戸大橋経由で帰ったが、結果として往路と同じルートのほうが楽だったと思う。
松山道は「いよ西条」で降り、コンビニで飲料などを調達して山へと向かう。
十分な広さの駐車場があちこちにあって迷ったが泉屋駐車場にした。
泉屋駐車場のオーナー、よく喋る方でいろんなことを教えてくれる。
ロープウェイ始発が動き出す7:40まで暇なのでひたすら話を聞いていた。
アブが鬼のように多い地だそうで、その避け方を聞いてるうちにも一斉急襲。
場所によっては50匹くらいに襲われるとか。
駐車場はコロナの影響で今の時期100台くらいが20台くらいになってる等々。
登山者が少なそうで混雑しないかも?と思いきや、
どこから集まってくるのか最終的には山頂は密々だった。
登山口はここだけではなく、他にもっと短く楽なコースがあるのだった。
ロープウェイを利用するコースはハードなほうだとはこの時はつゆ知らず。
ましてやロープウェイを利用せずに歩いて登るなんて、
この暑い季節にいつもの重量級装備ではありえない行為だとあとでわかる。
あわよくば周回して下山はロープウェイを利用しなくてもええかなと
軽く思っていたが、とんでもない、ロープウェイどころかリフトも利用したいくらいで
日帰りすることを考えるとピストンするのがやっとだった。(リフトは運休中)
マスク着用必須はロープウェイ乗車時のみ。
この表参道成就コース、石鎚神社成就社から八丁坂のコルまで約100m
下りまくってからの登り返しだとはまさか。。
大峰で、トン西から奥駈道出合まで上り、さらにアップダウンを繰り返し、
少々疲れてきたころに弥山・八経ヶ岳がそびえ立つのが目の前に現れたときの
「え?まだあそこまで登るの?」という感覚が石鎚山でも味わえるが、
そのスケールはもっと大きい感じで、弥山が石鎚山山頂だと仮定すると、
さしあたり天狗岳は八経ヶ岳かな?
水分などもぜんぶ担いできた装備重量とカサの高さと時間節約の関係で、
行場である4ヶ所ある鎖場は「一ノ鎖」だけ試しただけである。
ほぼ空身ならぜんぶ試したいくらい楽しそうだったなぁ。
山頂には立派な社や山荘があって驚いた。
核心部の天狗岳は登っておかないと後悔するだろうから、
ザック類は山頂にデポして登ってきたが、なかなかスリリングだった。
風もあって涼しく、照ったりガスったり、下山時は一時雨も降ったりしたが、
水はポカリを含む2.5リットルでも足らないくらいだった。
長崎からの二度目の方、昨年はアルプスにも車で12時間かけて行かれたとのことで、
そんな話を聞いていると、自分も大阪から長崎や九州の山くらい行けるじゃないかと思った。
そんなこんなで下山後は駐車地のすぐそばの温泉(京屋)で汗を流して帰国の途へ。
さすがに眠さMAXで、PA/SAで仮眠取りまくりで帰ってきたらもう朝。
泊まってゆっくりして帰るべきだった。
あちら訛りもたくさん聞けたし、いろんな人と出会い、いろいろ良い経験になった。

山と高原地図2012年版+GPSログ ※ピストン


泉屋駐車場(1日700円)
よく喋る親切なオーナーだった。

鄙びた昭和の温泉街のようであった。
(ここには温泉は1軒のみ)

右に登山口、というよりロープウェイ駅までの近道

石鎚登山ロープウェイ 山麓下谷駅

ロープウェイ乗車中のみマスク着用だった。


運賃は大人往復2,000円

昭和レトロなHI-Cオレンジ

ロープウェイは蜜を避けて人数制限があり、ザックを背負ったままでも大丈夫だった。

絶好の天気は良いけど、暑そう。。


所要時間10分のはずで、7時40分の始発に乗ったはずだが。。

山頂成就駅より


瓶ヶ森をバックに。
意外と涼しいではないか。

少し歩いて振り向いた図。
山頂成就駅ってくらいだから、
山頂が近くて横移動するくらいの楽ちんコースかと思いきや。(^^ゞ


キレンゲショウマ



右へ
左の第二園地って何があるのだろう?気になるなぁ。



成就社周辺にはいい感じの旅館が2軒あった。


この門から登山スタートであるが、いきなり100mも下るとは知らなかったよ?

参拝の方(登山しない方)はここまでで引き返す。

約100m下り終えた八丁のコルから登りに転じると木の階段だらけ。



ひたすら登る。

試し鎖との分岐点


登ってみたかったが、また下るらしいので時短優先で下って登る巻き道へ。

冷やしあめはやってなかった。(たまにやってるらしい)

少し登って振り返ると、試し鎖の岩山がそびえ立っていた。
今日の重量級ザックじゃ時間も体力も削がれていた。

まさかアレが山頂ですか?
果てしなく遠く高いではないか。


矢印のところが成就社のスタート地点の門があるところ。

矢印部分をズーム

さらにズーム
ピストンだと帰りがおもいやられる距離に思える。

まだだいぶ遠いなぁ。

アザミ

石鎚山が目の前にどーんと現れた。
ここまでもしんどかったぞ。

あと高低差300mの登りである。



一ノ鎖(右は巻道、左が鎖場)

せっかくなので、ここは鎖場を登った。

鎖場の真ん中あたりから下を見下ろす
ここは短いし大したことはない。

鎖場のてっぺん

まだまだあるなぁ。

山頂付近をズーム

だいぶ近づいてきたが、まだまだそびえ立ってるよなぁ。

ニノ鎖小屋
キレイなトイレと休憩所がある。
もっとも距離が短い土小屋ルートが合流してくるので登山者が数倍に増えた。


タマガワホトトギス


この鉄階段って、リスキーな側になぜか手すりが無い。


さらに近づいてきた天狗岳
まだそびえ立ってる

少しズーム
上にいる人が見える

さらにズーム
ヤバそうなところだ。
もしかして誰か座ってる?

ぬぬぬ

ヒェ~、座ってる~


冗談のような階段

三ノ鎖
いちおうヘルメット持ってきたけど車にデポしてきた。(^^ゞ

さすがに空身か軽量ザックでないとなぁ。




落ちるとアウトな空中回廊

ヤバい岩

山頂周囲はすべて切り立っている。

こんなところによくぞ山荘を建てたものだ。

がんじがらめ、とはこのことか?


石鎚山山頂にて

山頂到着時はこの3倍くらいは人が居た。

石鎚山山頂から眺める天狗岳

天狗岳まで行ってみたけど、なかなかスリリングで気を抜けなかった。

ザック類をデポしたのを見てくれてた人が撮ってくれていた。

同じく

天狗岳にて

バックに石鎚山山頂

天狗岳側から石槌山山頂を眺める

あそこから見上げてたんだよなぁ。


頂上山荘にて

いろんなグッズがあった

山頂限定バッジ

ゲザンヌ


空中回廊

なかなかの高度感



下山途中、まさかの雨となり、ニノ鎖小屋で一時雨宿り。

いやぁ、つかれたぁ。
しかし日帰りはキツイわぁ。。(´ `)