上郡アルプス 大鳥山にて ※冬はどこへいった?暑いので薄着
静かで寛容な、山とその町。車を降りると寒さも手伝ってか、てっきりまだ早朝だと思った。
あまりにも静かで人も車もほとんど居なかったからだ。
上郡(かみごおり)の駅前だというのにだ。
広々とした平坦な道、みなさんどんな職業なのか尋ねたいほどの立派な家々。
高い建物がまったく無いせいか、町がスッキリしてみえる。
そしてそこかしこにくず入れがあったりトイレにも困らない親切さ。
どこの街に行ってもありがちな画一化されたチェーン店がまったく無い。
人に他人に優しい町だということにすぐに気づいた。
なんだろこの異世界感は?並行して存在すると言われる四次元世界か?
はたまた古き良き日本の再来か?
ところで播州赤穂というと「
志ほ万」は大好きだけど塩以外に何かあったっけ?
このあたり温泉とかは無さそうだ。残念。
じゃあみんなどこで何してるの?
腕時計を見るともう9時を過ぎていた。
冬こそ低山の今日は、上郡アルプスを周回でもして、
早めに下山し、ここがどんな町なのかを探りたいと思ったが。。
散策するとこがあるのかないのか、美味しいものがあるのか無いのか、
特に何も調べて来なかったという行き当たりばっ旅だ。
結果的に上郡アルプスは周回だけするにはもったいなくて縦走までした結果、
下山してきたら夕方になってしまったので結局は何もできなかった。
周回は、一般的には生駒登山口から駒山城跡の本丸、二の丸までのピストン、
もしくはもっと足を伸ばして大鳥山ピストンかさらには反時計回り周回らしい。
それなら時計回りに回ってみようと登山口まで行くも、
いかにも下山口のような雰囲気を醸し出していたので
さほど距離もないこともあってか生駒登山口まで移動。
登山口は大きなCOOP(生協スーパー)が正面にある。
そういえば誰かのレコで、この店の駐車場に停めていたけど、
そういうことしたらあかんよなぁって思っていたら・・つづく。
本丸のピークに対して南側からの登り出しは、しばらくして汗ばんでくる陽気。
春が来たかと思うほどの小春日和の暖かさだ。
自撮りしながら遅々として進まずに登っていると
地元の男性だという方が追いついてこられたのでいろいろ尋ねてみた。
周回は所要時間2時間くらいであること、駐車場は駅前を利用したと言うと
COOPの駐車場を利用しても良い等々。
へぇ、あの駐車場を使っても良かったんだ。。
駅前には長時間でなければトイレや通院等で利用できる無料の駐車場もあったし、
やっぱりこの町はいろいろと寛容だなぁ。
眺めの良い岩場に先に到着したその男性が気持ちよさそうに休憩中のところに追いつき
そこからは先に行かせてもらったが、それがその男性を見た最後となった。
若干の岩登りの後に到着した本丸からの眺めは最高にゴキゲンな場所で、
そこかしこがフラットになった弁当広場だ。
しかし、こんなに天気の良い休日なのにぜんぜん人が来ないなぁ。
ベンチもあって快適すぎるので、もうここでお昼にして
あとはいちおう周回くらいはして帰ろうかなくらいに思うところだった。
本丸から少し下ったところに二の丸があって、陽の当たらないが広い
遠足用の大人数でも収容できそうな弁当広場があり、
その南側にはこれまた陽なたぼっこに最適なベンチ。
本でも持ってくればよかった?!座っていると寝てしまいそうになった。
気を取り直して再出発だ。
あれっ?二の丸からのルートはどこへ続いているんだ?
二の丸は袋小路になっていたみたいで少々探してやっと取り付きを発見。
ところが、これまでの平和から一転して性格が激変。
北側斜面激下りロープ場、北風が吹き付けてきて寒いのなんのでいきなり厳しくなる。
脱いでいた上着(アクションパーカー)を慌てて着る。
この調子で書いていくと長くなるので端折るが、
一旦下って、ロープ場を激上りして辿り着いた「大鳥山」は、
本丸以上に展望が良くて到達達成感のある場所だった。
アニメっぽい看板には違和感があるが、他には無い個性だし、
裏にはいろいろ説明が書かれていて理解を深めることができたので良し。
さて、ここからは周回して終わりにするにはまだ時間も早いしロクに歩いていない。
当然ながら縦走路へと足を伸ばす。
要所要所にフラットな広場があるのでお昼にするのに困らない。
イノシシのヌタ場とわざわざ書いてある広場に到着。
獣臭こそ無いもののイノシシが夜な夜な暴れる場所でお昼もなぁ。
しかも展望もないのでもう少し足を伸ばして、ええ場所があればそこで昼にして
折り返して残りの周回をして終わろうと思いきや、一人の男性との出会いで
大きくその後の進路が変わったとうエピソードがあり〼。
長くなるので詳細は写真欄の説明にて。

Geographicaログ ※周回部は反時計回り


上郡駅前のコインパーキング
停めた番号のところに500円を投入するアナログな仕組み
各投入口毎に小部屋があるのかと思うと中がどうなっているのか見たくなる。

静かなJR上郡駅前

まるで早朝かのように町は静か

電車も静かにやってきた。
ほとんどが貨物列車の通過。

町を歩いて生駒登山口に到着

登山口の反対側に大きなスーパー「コープこうべコープ上郡」
地元の人曰く、このスーパーに駐車しても良いそうだ。


おっと、上着を脱ぐとシャツは目立たない真っ黒な服装だけど
動物と間違われませんように。。

登山口からは駒山城跡本丸への登りとなる。

誰も歩いていない快適な幅広トレイルだ


平和すぎてのんびり歩いてしまう。。

迷わずヤング(岩ボコ)コースを選択する。

ヤングコース、楽しいと思う間もなく。。

まばたきするほどの一瞬で終了し、シルバーコースと合流。(≧∇≦)


しゅっちゅう登っておられる地元の方に遭遇したので情報収集。

自撮りなどしているうちに男性は・・

もう岩の上に登って休憩しておられた。

自撮りの様子を見ておられるのか、それとも下界の眺めを楽しんでおられるのか

登りきった、というほど長い急斜面でも無いんだけど、振り返ると・・

このようなゴキゲンな眺めだった。
もっと上に行くとさらに眺めが良いのにここがベストと思ってしまう山あるある。


上を見上げると、あの高いところにある登山道はどこ?
答:二の丸のベンチがあるところだった。

暑いので薄着モード。
誤射されないように願う。

ここには昔、鉄塔があったみたい。
昭和37年と書かれているが、僕はまだ生まれてもないし、種も仕掛けもなし。

本丸に向けての最終アプローチも岩ボコ


荷置き岩

どっちから何と読むんだろう。

傾斜はこんなだけどグリップがよく効く。
最初の段階のヤングとシルバーの選択の意味が無くなるほどの岩場。

上から見下ろすと階段みたいなものだ。


ピークに到達


本丸跡
もう今日はここまででええやん気分。


ベンチ側より

どこでも弁当広場

二の丸に向けて少し下る

何やら祠があった

二の丸跡は広かった



暖かくて、このまま寝そうになった。

二の丸跡のベンチから眺める本丸跡

でっかいブールドネージュが埋まっていた

二の丸跡からはまさかの激下りロープ場で登山道が本格化


お堀の無い山城では、跳ね上げ橋がそういう役割だったのだろう

石車、ようするに浮石ってことか

一旦下ってから、あそこまで登り返すのかぁ?
思ったより周回はハードかも。

登り返し中、振り返ると城跡の山がもう遠くに。
左側は本丸跡、右側に二の丸跡

左側の本丸跡をスーパーズーム
誰もいなさそう。

大鳥山へのラストスパートはロープ場の激急登だ。



左手を見ると、こんなに傾斜。

大鳥山に到達。

眺めは最高!

裏に何やら書かれている

漫才師の鳳啓助・京唄子の名が・・そういうことなのか。

周回で終わりにするには時間が余りすぎるので、行けるところまで縦走してみよう。




イノシシのぬた場

めちゃヌタってる・・


船谷山
ここまでけっこう下ってきた。
帰りは登り返し、しかもこの先はさらに激下りのため
左遠方に目立つ鳳凰山までは行こうと思ったが戦意喪失。

船谷山からの眺めを楽しみながらお昼にすることに。
最近はもっぱらミニ・カップヌードルに加えて
超熟食パンに無塩せきロースハム、とろけるチーズを挟んだホットサンドが簡単で定番。

ここで折り返す気満々で大休憩していたら、
下から単独男性が登って来られた。
鳳凰山のさらに奥にある岩木山まで行って戻ってきたとかで、
岩木山からここまでちょうど40分だったとのこと。
だったら、気になる鳳凰山までの往復だと一時間足らずか?
行こか戻ろか迷った挙げ句、まだ時間もあるので
鳳凰山まで足を伸ばしてみることにしたが・・結局は岩木山まで。


遠方下界をズームすると、またもや貨物列車が行く

鳳張峠の首なし地蔵

ここから両サイドに下山できるみたいで、
岩木山まで行って引き返してきてしんどかったらここから楽して下山できそう。

思っていたより快適なトレイルだったのでどんどん先へと進む

鳳凰山に到着。
遠くから眺めていた印象よりも穏やかなところだった。


展望も少し
第三セクター鉄道とJRが眺められた

あそこが岩木山かぁ。
何もなさそうやけど、せっかくなので行ってまえ~。

航空機ビューポイントとかいう弁当広場に到着。

岡山空港に着陸してくる飛行機を眺められるのなら、ここで昼休憩にすればよかったなぁ。

時刻表まであったが2015年。。。

今度こそ折返し地点である岩木山に到着。


高いところにあるし。。

岩木の大山桜まで2km?無理無理~。

大鳥山まで一気に戻って周回を再開し、隣のピークの一本松に到着。

一本松

ここにもかわいい看板。
裏には・・

まず目がいったのは、やっぱりお風呂~ってところ。
行くつもり満々だったけど、温泉じゃなかったので入らずに帰ったんだけどね。

さらに隣のピークから一本松を振り返る。
ここまでも、この先もアップダウンにいたぶられる。



大観峰

大観峰からの眺め


終盤もロープ場の激下り

ここからは周回路を一望できた。




大人のイノシシ2頭がハンターに追われて?ドドドドっと横断してしていった。
まさに猪突猛進だった。

町まで戻ってきたけど、相変わらず静かで人が居ない。。
ベッドタウンだとしても静かすぎる。。