丸山湿原にてまさかの樹海、迷える森油断していた。
しょっぱなの核心部、千苅ダムからのダム湖(水源地)沿いの
明瞭な踏み跡で、ニセピークを経ての最高地点の大岩ヶ岳まで
たいした登りもなく平和すぎて、これといって変化もなく、
したがってシャッターを切ってもどこも似たような光景なので
歩くことに専念するしかなかった。
駐車場で一緒だった姫路から来たという団体さんが先行していて
大岩ヶ岳直前で、引き返してきたところをすれ違う。
尋ねるとピストンとのこと。
「まだ午前中なのにもうお帰りですか?」といろいろ質問してしまう。
ふるさと兵庫100山なのでわざわざ来られたようで、
この後は別の山に行くわけでもなく途中でお昼して帰るとのこと。
大岩ヶ岳は絶景でしたよ、と。
これで終わりなんてもったいない、僕は丸山湿原へ周回して帰りますと
一期一会の別れ。
大岩ヶ岳、たしかに眺望は良かった。
しばし山座同定。
現地に来てみて気づく「あの山は何だろう?」というあるある。
登ってみたい形してるなぁと思った山はというと、
これもふるさと兵庫100山になっている羽束山(はつかやま)だった。
移動がうまくいけば2座狙えたし、ダム湖周回も出来たのかぁ。。
後から気づいた、あるある。
まぁ今日はここだけにしておこう、うん、そうしよう。
核心部の千苅ダムも大岩ヶ岳も、地図にもなかった東大岩への岩登りも済み、
あとはお昼して、おそらくこの時期何もないだろう湿原をくるっと回って
帰るだけとのんびり休憩していたら、後半戦がとんでもないことに。
日没迫る中でのルーファイを強いられることになろうとは思いもしなかった。
事実、丸山湿原の樹海(って勝手に呼んでる)で遭難もあったとか。
なかなかの迷路っぷりには六甲山もそうであるが、
こちらはまったく人の気配がないだけに気持ちが焦る。
千苅ダムに少し課題を残してきたので、
安泰な「道場駅」に出て駐車場に戻るルートをやめて
踏み跡の無い、しかしかつては登山道があったっぽいショートカットで
なんとか戻ってこれた。
そういえば湿原に居る頃、千苅ダム付近を低空で長時間ホバリングするヘリあり。
確認すると防災ヘリで、かなり時間かかって遭難者をピックアップしていた。
あの辺りは不動岩、烏帽子岩、百丈岩というロッククライミングの人気スポット。
事故があったようだ。
さて、なんとか日没までに千苅ダムに戻ってきたところで
ダムに登ってなかったので行ってみたら最上部は立入禁止だった。
何やら向こうに神社のようなものがみえる。
そういえばあっち側を歩いているとき多数の分岐があったので
湖岸にたどり着けるルートがあったのかもな。
時間があれば確認したかったが。。
そんなこんなで、現地に来てみなけりゃ知ることもなかったという
スポットに出会うことあるあるで、またここに来ることがあれば行ってみるけど
まぁええかぁで終わった経験は多々ある。
さぁて今日はどれくらい歩いただろう。。
その他の写真は以下より。

山と高原地図2012年版+Geograhpica軌跡
※軌跡が同系色になっているけど下の方、時計回り。

ジオグラフィカ地図 時計回り周回


神戸市水道局 千苅貯水場前に駐車場がある
※現在、河川敷工事中でダンプ出入りあり。

スタートの取り付き



貯水場を大きく迂回
中が通れたら快適なのに、
どういう特権の人たちが入れるのかムダに広い公園風になっていた。

フェンス沿いを行く。
フェンスの防御力は高く、上部は有刺鉄線で内側へオーバーハングしている。

フェンスが途切れたと思ったらまさかのトイレが出現。
貯水場の中の人も、自然歩道を歩く人も利用できるので、
トイレを通じて中へ侵入できるセキュリティーホールになっているのではと思いきや
あちらの世界へは行けない構造になっていた。

フェンスの反対側、河川敷は現在工事中
入り口看板には「土日は工事を休む完全週休二日制モデル職場」
みたいな事が書かれているのに全力で工事中の土曜日の朝であった。(^^ゞ
あやうく入り口前に駐車するところだった。

放水していたら圧倒的迫力だったであろう「千苅ダム」

大正八年に5年かけて建造されたらしい。

あんなところにトンネルが?
もしや旧福知山線のトンネルか?と思いきや、あれも放水用らしい。
つまり、放水時はダムとトンネルからのコンボ放水となり
まさに洗濯機の中に居るような注水体験ができたかもしれないのに残念。

グーグルマップにある兵庫登山会碑って何?
と思いきや・・

「兵庫登山会碑」はこれでした。
「人は誰しも明日という日を夢み、今日を行きている。
未だ見ぬものとの出会いに人生は、感動の連続でありたい!
今日一日、自然の美を満喫した自分の人生に、祝福の乾杯を・・」

この橋で対岸へ渡る。
濁っているのは工事中のせいだろう。


対岸から振り返って見た歩いてきた歩道。

工事用ダンプの出入り。

謎のハッチ
この下は地下空間か?!

フェンス沿いからいよいよ取り付き。
滑って登りにくい。

以後、ほぼ代わり映えのしない風景が終始つづく。

神の水場かと思いきや、神戸市水道局の略だろうあちこちにあった。

しばらくはダム湖?沿いなので迷うことがない。

落葉してない時期はどんな光景なのだろう。


木の枝、根っこ、人の血管、神経、みんなこんな構造。
ってことは・・?

大岩ヶ岳とおぼしきピークを確認。
手前はニセピークで、その向こう(右)が大岩ヶ岳

せいぜい200m登るかどうかってところだろう。

ニセピーク
山頂を避けての弁当広場か?

大岩ヶ岳が見えた。
にセピークと変わらないようなところだろうと思いきや・・

いよいよ大岩ヶ岳のピーク、看板が見えた。

大岩ヶ岳山頂

声を枯らして何度も言うけど、山は高さじゃないからね。

なかなかの眺望。
正面は羽束山
写真ではわかりにくいが存在感があった

山頂はそこそこ広い
現時点、食事休憩するならニセピークか山頂しかフラットで広い場所は無かった。

休憩もそこそこに山頂を後にして下る。

下り切ったコルには看板があるも、そう単純ではなかった。


なかなか存在感のある「東大岩」
迂回ルートもあったが岩登りした。
眺めもよく、馬の背を通って突堤みたいなところまで行けのに行かずに写真も無し。


左の尾根ルートから飛び出てきた。
ここから湿原の駐車場は近かった。

左へ行くと湿原らしい

右なのか左なのか、どちらを進んでも合流するのかだんだんややこしくなってきた。

湿原の木道に出た。

ルートから外れたところにあるハゲ。
樹海を見渡せた。
なかなか広いぞ。


湿原を眺めるスポットらしい。

時間が少々押してきたので先を急ぐ。
この高圧線の延長上で遭難事故があった。

道場駅へ迂回しなくても済むためには関電道をも利用する

難所通過中・・

難所クリア
危険なところは無かったが難ルートだった。

ダムまで戻ってきたところでやり残した課題、ダムの上に登る。

謎のボタン
押すのに勇気がいったが押してみた。
あたりにあるスピーカーから一斉に響き渡る・・案内音声。(^^ゞ
このダムがどういう歴史があって云々。
なるほど。

通行止めフェンスがありダムの上は歩けなかったが対岸に神社。
あの神社にはあちらから行けそうな気がする。

下山というか下ダム。
日没に間に合ったぁ。