百里ヶ岳山頂にて 看板の向こうはいかにも展望がありそうだが・・
ブナの新緑が美しく、静かに歩けるところだった
いつどこに自分の方向性を指し示すヒントが隠されているかわからない。
4月に開催されたチャレンジ登山大会のゴールでお会いした豊中のTさんが
関西百名山全制覇を目指して歩いているとおっしゃっていたの思い出し、
そういえば最近、特に登りに行きたいと思う山が思いつかず、
目標を見失っていた自分に、一筋の光明というかヒントになった。
行きたい山、登りたい山が見えなくなったとき、
関西百名山の中で未踏の山を選んで歩けば良いかなと。
今回の百里ヶ岳で、
近畿百名山 第54座目となった。
そういえば鈴鹿10座も8座で頓挫したままで、
残る「日本コバ」と「銚子ヶ口」に、ヒルが出るまでに行こうと思ったが
行きたいという動機につながるスイッチが入っていない。
ちなみに関西百名山と近畿百名山というのがあって、
三分の二くらい同じ山がかぶっている。
なのでどっちを目標にすべきかが悩ましいところ。
遠すぎず近すぎずで方角的になんとなく北方向に行ってみたかった。
行きはスムーズで、京都東ICで下りてから湖西道路を少し走って鯖街道へ。
鯖街道から朽木小入谷までは細い道だったりの山道で時間がかかった。
登山口付近に着いてみると、過疎化が進む集落ではあるが
とてものどかで良いところだった。
そんなところでも路線バスが通っているので縦走する人も多い。
琵琶湖のまわりの山域、比良にあまり行かないのは、
正直、下山後の楽しみが少ないからだ。
温泉が少ない(実質、朽木てんくう温泉くらい)し、
食事処は夕方早く閉まるなどで立ち寄り処が無いために
下山後ただちに帰阪するしかない。
たまのプチ遠出なので、温泉と食事くらいはして帰りたいところだ。
ゴールデンウィークに大阪市内を越えて、ましてや比良方面など
帰りの超渋滞は想像できて余りあったが、想像以上だった。
名神、湖岸の161号、湖西道路、鯖街道が端から端までカチコチ。
そんなわけで、帰りはうまく山越えの抜け道して渋滞に巻き込まれなかったけど、
それはそれで時間がかかったので果たしてどっちが早かったのやら。。
例によって未踏の山は、駐車地と登山口とがどこなのか?
という程度の軽い下調べ程度で突撃し、現地でのサプライズを楽しみにする
というスタンスなのと、同じルートで戻るというピストンでは楽しみ半減なので
なるべく周回コースを計画するわけであるが、今回の周回コース、
現地で休憩中に地図を眺めていて気づいた。
なんと!下山ルートの大部分が舗装林道ではないか!(^^ゞ
実は今回の「百里ヶ岳」に関しては特筆すべきことがほとんど無かった。
全編を通してブナの新緑が綺麗だったし、とても歩きやすかった。
今日は自分だけの貸し切りかと思いきや、いきなり20数名の団体さんが
後からやってきたり、食事しているとチラホラ登山者が通過したり、
それなりに人気の山なんだなと。
山頂は360度開けていたが、さりとて何かが眺められるというほどでもない。
困った・・書くことが無いというか、うまく表現できない自分が悪いのか、
爽やかな山であったことは確かである。
ピークを取るだけであれば「おにゅう峠」まで車で行って駐車し、
ピストンすればそんなに登りもなくお手軽に到達できる。
逆に、公共交通機関(バス)で来られた方は縦走し、
木地山バス停めがけて下山するというコースになるだろう。
山頂で引き返す人も居たら、桜谷山方向の縦走路へ、あるいは逆から来た
ハイカーも居ていろいろだった。
そんな中、今回のハイライトとなる唯一会話をしたある単独男性と出会いについて
特別に書きたいが、あと800字くらいは必要になるので、追記に書けたら書きます。(^^ゞ
その他の写真は以下より。
山と高原地図2016年版+GARMIN GPSログ ※反時計まわり周回
左端の先端がエビのしっぽ状なのは、
ブナ林があまりにも美しかったのであえて北側へまわりこんだ
昼の休憩(停止時間)は2時間弱くらい
百里ヶ岳登山口
※カメラがいつもと違ったので何やらよくわからない写真になった
新緑の出迎え
その後も延々とほとんど景色変わらず
イワカガミ
馬の背みたいな細尾根もあるが険しさは無い
ぜんぜん景色に変化が無い。。
このあたりの山域の石はサイコロ状に角ばっているものが多い
ブナの新緑をあびながら
植林帯との交錯
左:小入谷峠 右:百里ヶ岳 と書いているのだろう
譲葉(ユズリハ)
唯一の大展望ポイントはヤセ尾根
展望ポイントから眺める百里ヶ岳
もう書くことが無くなった。。
この分岐から山頂までコースタイム約40分はピストン
山頂直前の急登は息が上がる
ようやく山頂が見えてきた。あの向こうはすごい展望か?!
山頂到着! あれれ?展望あるんじゃなかったの?
一等三角点
予想どおり平和すぎる山なので、お昼はまったり過ごすことにした
ずっと前から家にあったドライフーズ
コンビニで調達できる材料で手軽にできるホットサンド
(超熟食パン・ハム・とろけるチーズ)
昼休憩ポイントからの眺め
琵琶湖のどこだ?なんて思っていたら、
北方向を向いていたので日本海は三方五湖先端付近だと気づく
冬の雪の重みでひん曲がった木
根来坂峠に到着
何やら書いていた
一石一字塔
寛政九年七月吉日と見てとれた
1797年ということなので今から221年前である
ブナ林が美しすぎたので遠回り
おにゅう峠まであと100mくらってところで林道に最接近
どこがおニューやねん、っていちおう言わせて
削り取った表面があまりにもガサガサなので、
壁紙ならぬバックスクリーンにしてみた
舗装林道上を歩くのは暑い。。
できるだけ交錯する鯖街道を歩いた
鯖街道は舗装林道と平行していたり、ショートカットだったり
ここからは舗装林道とはお別れ
渡渉箇所は2箇所あったが問題なし
下山完了と思いきや、駐車地(小入谷越)までの登り返しが待っていた。
こんなことなら小入谷バス停付近の駐車場(無料、トイレ付き)を起点にすればよかった。