GARMIN 「OREGON 600」GARMIN社「eTrex20x(英語版)」を日本語化させ、
OSMマップ等の複数の地図データを1枚のmicroSDカードに入れて使用している。
画面が小さいことや、スクロールが重いことなどの欠点を差し引いても
電池の持ちは良いし、本体は小さく軽いし、反射型液晶のため
日中の晴天下でも視認できるなど実用的で頼りになり、
未踏の山や未踏ルートを歩く時は欠かせない道具である。
今日は知った山なのでGPSは要らないだろうと思っていても、
気が変わって突然ルート変更したりするときには無いと困る。
紙地図では持ってきた範囲を越えてしまうとどうしようもないが、
データであれば日本全国を詳細にカバーしている点でももはや必携。
先日、山の先輩と山談義をしていると、ある山の会では
同GARMIN社のOREGONシリーズが流行っていると聞いた。
OREGONというと、画面が大きくてスマホライクなタッチ操作のできるモデルだ。
まず、価格が高そうだし、(旧モデルは)感圧式(だった)ではスマホほどの
スムーズなタッチ操作は期待できなさそうだし、操作していないときも画面がどこか
接触することで誤動作してしまいそうで、そうなると電池の消耗も早そうだ。
そんなものが果たしてシビアなフィールドで実用的なのだろうか?
GARMIN社がアウトドア用に作っているモデルなんだから大丈夫だろう。
旧モデルのOREGON550までは画面が感圧式だったものが
OREGON 600/650になって静電式に変わり、処理速度や補足速度も向上し、
知らないうちにかなり良くなっていたようだ。
「今、OREGONが流行ってるみたいだよ」っていう情報。
これは自分にとっての何らかのヒントであり気づきかもしれないぞ。
日常なにげなく聞き流す言葉や、目にする情報の中に、
これから進むべく方向の重要なヒントが隠されていた、
という経験はこれまでも多々あった。
人生はアドベンチャーゲームだ。
この先ずっとOREGONシリーズというアイテムを知らないままでよいのか?
と思ったものの、きっと高くて買えないと思うけどいちおう価格を調べてみた。
正規日本語版では「OREGON 650TC2J」が最新で、本体は税別9万円。
山と高原地図の登山道も描かれているTOPO10Mplus V3地形図データは別売で
それも含めると10万円越えコースだ。
庶民の経済感覚ではありえない額で、スマホ一括払い並みに高価だ。
スマホでもそれなりの働きをしてくれるが、iPhoneだと寒さに弱いし晴天だと画面が見づらい。
電池の持ちもイマイチで、何かとデリケートな存在なのはたしか。
それに比べてGPS専用機はアウトドアで使うための実用性重視の頑丈な道具だ。
スマホと違ってモデルチェンジの影響をあまり受けずに長年使える。
だからって10万円も出せないよね。。
日本専用モデルだけがガラパゴス化され、高価な正規日本語版本体を買わないと
JAPAN TOPO10M地図などは動作しないようにロックされている。
世界共通モデルは、日本語以外の多国語に対応していて自由度が高い。
なんで日本版だけそんな特別なことをしてしまうのだろうと疑問を呈しているサイトは多い。
これらの製品だけに限らず、世の中、日本だけガラパゴスなことって多いよなぁ。
ってことで、世界共通版(英語版)だと1/3ほどの価格で買えた。
今回、どういう経路で調達したかについては後述するとして、
まず「OREGON 600」になって何が良くなったか?
・画面が大きく広い~(^^)v
・想像していた以上に静電タッチ操作はスムーズで快適!
・あらゆる操作がeTrexに比べてクイックレスポンスで処理が速くてストレスフリー!他にもいろいろ細かい点でもeTrexよりも高機能であった。
電池の持ちは、10年前に購入してまだ現役のGPSmap64CSxJと同等スペックなので、
エネループ・プロを使えば朝から晩までの日帰り登山でも持ちそうだ。
もしも電池切れになりそうな場合、モバイルバッテリーを使うことで
なんと!ミニUSB端子からの充電が可能。
そしてさらに驚くべきことに、薄手であれば手袋をしたままでもなぜか操作できる!(^^)/
(スマホ対応手袋でなくても良い)
Bluetooth搭載で、スマホからメールやLINEの着信も受けれて、
クアッドヘリカルアンテナ搭載で高感度な「GPSmap64S(英語版)」と迷ったが、
画面の大きさや操作の快適さから、OREGONにして良かったかな。
どっちも欲しいけどどっちかしか使わないに決まってる。(^^ゞ
もし、本体にトラブルがあった場合のバックアップ(本体の予備)として、
スマホ(iPhone)にはカシミール3Dでお馴染みでオフラインでも使用できる
「スーパー地形」(機能制限解除960円)を入れておくと完璧。
※「スーパー地形」はiPhone版のみ
1枚のmicroSDカード(16GB)に以下3種の地図を同居させている。
1)日本高精密地形図(TKA地図) ※2016年6月版
2)OSM(OpenStreetMap Japan) ※2016年6月版 測量士こばちゃんの金剛山登山道入り
3)TOPO10Mplus V2のようなもの

日本高精密地形図(TKA地図) ※2016年6月版(ベクター形式) ※右は陰影表示
もちろんもっと拡大できる

拡大してみた ※さらにあと3段階拡大できる
※右はOSM(OpenStreetMap Japan) ※2016年6月版(ベクター形式)
測量士こばちゃんの金剛山登山道入り

JAPAN TOPO10Mplus V2のようなもの(ベクター形式) ※赤線はヤマコー実線登山道
もちろんグロナス(GLONASS)対応 ※捕捉開始直後なので誤差18mとなっている(^^ゞ
今回の調達方法について
英語版(世界共通版)ではいくらか?
まず、OREGON 650という上位機の英語版も存在するが、オマケ的なデジカメ機能を省略し、
本体メモリを少し減らしただけで、その他は同じスペックの
OREGON 600というモデルが
英語版のみに存在することがわかった。
ネット通販はなんでもかんでもヤマゾンが安いという思ったら大間違いだ。
カメラ関係でも最近はリアル店舗がヤマゾンより安いことなどよくある。
送料・税込みで最短当日や翌日に届く便利さは良いんだけどね。
いろいろあって最近ではほとんど利用しなくなった。。
ハッキリ言おう、外資系はなにもかもだれもかもキライやねん。(≧▽≦)
日本ヤマゾン:OREGON 600(英語版)=43,515円(税・送料込) 2016.6現在
米国ヤマゾン:OREGON 600(英語版)=36,391円(関税・送料込) 2016.6現在
(内訳:本体32,919円+776円(送料)+関税デポジット2,696円)
最安値は米国ヤマゾンの36,391円で十分安いが、
海外製品が安く買えるスペインの海外通販サイト「Trekkinn」だとさらにさらに安くて、
Trekkinn:OREGON 600(英語版)=30,438円!
送料込みで31,284円+関税・手数料1,500円=
32,784円となった。
米国ヤマゾンだと(日本で高く売ってる販売代理店との紳士協定で?)
日本にはシッピングできない(送れない)という商品であってもTrekkinnならば買えたりする。
Trekkinnを利用するにはちょっとひと癖あって、
配送にDHL(宅配)を使うと必ず関税がかかって送料も高い。(到着の速さならこちら)
配送にEMS(郵便)を使うと運が悪ければ(抜き打ち検査に当たれば)関税がかかるとか?!
たとえ関税・手数料がかかっても到着を気長に待てるのであればTrekkinnが安い。
注:買う物の種別・材質・大きさによって関税や送料が異なる。
注:DHLでないと扱えない商品もある。
ってことで運悪く関税がかかってしまい、
EMS(郵便)なので注文してから到着まで半月もかかってしまった。
その後、懲りずに最新鋭のトレッキングポールもEMS経由で注文中。
撮影をほとんど行わない下山時に膝をいたわるためにも必要になったので。
ちなみに・・・
クレジットカード決済だとカード番号が海外の知らない店に知られてしまったりして不安だろう。
そこで、安全な取り引きができる
PayPalにクレジットカード番号を登録しておくと良い。
TrekkinnはPayPalで決済できるのだ。