裏六甲 水無滝にて ※下方にキバラー
★写真クリックで大きな画像3つの堰堤を越え、長い沢をピストンした甲斐があった【コース】
有馬里駐車場(8:00)-紅葉谷との分岐-(破線)-湯槽谷峠-湯槽谷山-高尾山-
水無山-鬼ヶ島-林道-(大堰堤3箇所)-沢遡行-水無滝(折り返し)-
(途中、バリエーション失敗・復帰)-神戸電鉄 有馬口駅-
(電車)-有馬温泉駅-駐車地【この山(山域)の魅力】
・駐車料金が安い(600円/日)
・有馬スタートからのバリエーションが豊富(沢や尾根)
・有馬温泉ゴールは旅情気分に浸れる
・案内板や踏跡がしっかりしていてハイカーも多い
・アップダウントレーニングに最適
・わりとワイルドな沢遡行が楽しめる
・水無滝が核心裏六甲に、なにやら「鬼ヶ島」という興味深い名前の場所があるという。
これはぜひとも行ってみないと、と思いつつもたいして歩かなさそうな気がして
ずっと延ばし延ばしになっていた。
大峰方面に行くか最後まで迷ったが、またしても前夜になって六甲方面に行くことに決定。
そんなわけで鬼退治に行くことにした。
ちなみにお供のイヌもサルもキジもいない、というか人脈が無い。(^^ゞ
それどころか、結論から先に言っておくと鬼ヶ島なんて誰がこんな名前を付けたんだ!
っていうような場所で、他のピークとどうちゃうねん?と思えるほどインパクト無し。(≧∇≦)
なので現地で核心部を急遽変更。
すっかり梅雨があけたかのような晴天であったが、
移動中に眺める六甲山は白く霞んでいた。
阪神高速道路一筆書きMAXの900円で行けるほど最大距離の有馬まで一気に。
乗り継ぎで使える新神戸トンネルへの生田川をうっかり通り過ぎたので
次の湊川JCTから山手線経由で「有馬口」へ。
距離にして40km(約30分)ほどのロス。(^^ゞ
7時半ごろの有馬温泉街はどの店もまだ閉まっていて観光客もいない。
駐車場に着いたが、コンビニに立ち寄るのを忘れて中心部のセブンイレブンまで戻る。
いまのうちはど真ん中を抜けれるが、店舗の営業が始まると観光客であふれだすので
帰りなどは外周道路を走ると観光客に揉まれずに済む。
六甲有馬ロープウェーの有馬温泉駅に通じるところから道なりに林道を行く。
そのまま道なりに歩き続けると徐々に登って行って六甲山カンツリーハウスのほうへと上がってしまうので
分岐を湯槽谷峠(ゆぶねだにやま)方向へと行く。
分岐の案内表示には「道がなくなる 行くな」と落書き。
しかし「難路」と書かれつつもちゃんとした表示があるのに、この落書きは人を惑わすではないか。
その難路(山と高原地図では破線ルート)へと進出。
荒れてはおらず、踏跡しっかり、やや狭く、油断していると蜘蛛の巣が顔に絡むことも。
鬱蒼とした感はあるものの、沢に出てからはわりと快適に遡行。
金剛山の沢ルートに比べれば障害はほとんど無い。
最後に尾根(湯槽谷峠)に取り付く直前だけ少し荒れていた程度。
それにしても雨上がり直後の状態で蒸し暑く、立ち止まっているとたちまち蚊などが寄ってくる。
虫のいない高野三山とは大違いで、これが通常の低山の夏場の状態なので想定内である。
湯槽谷峠には案内板もあり、踏跡バッチリで迷いようが無い。
湯槽谷山目指してしばらくは登り。
鬼ヶ島に行ったらピストンで帰ってきて湯槽谷山、灰形山を経て有馬温泉に周回できればなぁ
という計画だったので、湯槽谷山ピークを踏むのは後回しでも良かったのだが、
もしかしたら帰ってこないかもしれないので先にピークへ。
湯槽谷山ピークまでは最後まで登りが続いたので、ピストンしてきたらまた登り返すのかと思うと
戻って来ないかもしれない気がしてきた。(^^ゞ
湯槽谷山には有馬三山と書かれていた。
先週末は高野三山。有馬にも三山があるのか。。(^^ゞ
来た道を少し戻って下り基調で今度は高尾山ピークをめざす。
途中、ちょろっと六甲山カンツリーハウス方向の展望ライクな場所があったが
それ以外は特に印象なし。
高尾山ピークから水無山に向かっては激下り。
こんな地味な山域でもさすがは六甲山系だけあってハイカーがいる。
高尾山と水無山ピークの間のコルには水無谷と深戸谷側に踏跡があったので4方向分岐。
水無山ピークは通過する程度の狭さ。しかし付近から西方向に展望あり。
これまでのところですれ違った人は計10人くらいでいずれも逆向き。
水無山からまた下って、次のコルには分岐無しで、
体感的に高低差100mほど登ってついに「鬼ヶ島」ピークに到着。
展望もほとんど無く、印象まったく無しで通過しても良いくらいであった。(^^ゞ
近くに枝分かれした巨木があった。
鬼ヶ島からはそのまま北方向へと下るがこれがやたらと長かった。
金剛山からの下山くらいに長く感じた。
林道に下りたところでお昼とした。
そういえば鬼ヶ島ピークから再び湯槽谷山へとピストンする気にはなれなかった。(≧∇≦)
林道を詰めた先には水無滝という落差20mくらいの滝があるというのを知っていたので、
冷やかしのつもりで向かったものの、林道はすぐに終わり、大堰堤が行く手を阻む。
戦意喪失しそうになる堰堤を左側から越える。
裏側も深かった。。
河原のような平地になり、快適に歩いているとまたしても堰堤。
階段を延々と登って乗り越えて、下りないまま登るとまた堰堤。
そこから階段で深く下り、いよいよワイルドな沢ルート遡行となる。
ピストンはイヤなので周回する予定だった裏六甲縦走路の尾根に取り付くポイントが無いか
探りながら進むも、無理そうだった。
沢遡行が長かった。
金剛山のツツジオ谷源流ルートの3倍くらいの距離に感じた。
そんなこんなで苦労して辿り着いた行き止まりにあった水無滝は!!!
すごい!!思わず、オオオーー!っと声が出た。
あまり人気のなさそうな裏六甲にこんなすごい壁があるなんて。。
まるでオペラ座の劇場のようだった。(そんなところに行ったことないけど)
苦労した来た甲斐があった。
ちなみにここに来るにはこのルートか、高尾山と水無山のコルから下ってくるかの2通リしかない。
来たルートを戻る途中、取り付けそうなところから裏六甲縦走路の尾根のほうに
バリエーションで登って行くも、時間がかかるわりになかなか尾根に近づけず断念して沢に戻る。
そして林道を歩いて有馬口駅まで戻って電車で1駅(240円)で有馬温泉に戻った。
有馬温泉からは買い食いしながら駐車地まで約1kmの登り。
金の温泉はいつも混んでそうなので、銀の湯に入ろうと思ったが着替えが車の中ゆえに見送った。
温泉はというと、有馬温泉で入ればいいものを箕谷経由、しあわせの村でまたまたジャングル温泉。
別にジャングル温泉を気に入ってるわけではないけれど、しあわせの村は何かこう別天地というか
プライベートリゾート(と言うと言い過ぎか)みたいなので。。
そんなわけで軽く済ますつもりがたっぷり歩きとなった今回の核心部は「水無滝」に尽きる。
もっとかっこええ名前をつけてあげてほしかった。
鬼ヶ島が近くにあるのだから鬼滝とか鬼怒滝とか鬼路線で。(≧∇≦)
それくらいのインパクトがあった。
その他の写真は以下より。

山と高原地図+GPS軌跡


六甲有馬ロープウェー「有馬温泉駅」

しばらく林道歩き

紅葉谷方面との分岐(右に進んだ)

湯槽谷(名前がそそる。温泉でも湧いていればいいのに)


湯槽谷峠の案内板

湯槽谷山ピーク(有馬三山?他の2座はどこ?)

少しだけ六甲山カンツリーハウス方向に展望があった

高尾山からの激下り

高尾山-水無山の間の鞍部(コル)を下りてきた方向を望む

高尾山-水無山の間の鞍部(コル)を水無山方向を見た写真

水無山ピークはスペースがほとんど無し

水無山ピーク付近のこの岩の上に登ると展望があった

鬼ヶ島にて (こちら側が写真撮影向きであるが看板はカメラ側にある)

赤樫の「マザーツリー」

林道に下りきったところの沢で顔を洗う

オムライス+おむすび=オムすび (これいま流行ってるらしい)

こんな滑滝もあるが、どちらかというと暗めで寂しい心細い沢遡行である


ついに水無滝に到着!スゴイ!!カメラに収まらない規模!

カメラに収まりきれない水無滝の上部

断面が鉱物のように平ら

神戸電鉄有馬線「有馬口駅」(有馬温泉駅まで1駅で240円)

有馬温泉にモンベル

レストラン「モルゲンロート」

誰? 飛び出し坊やかと思いきや。。

コロッケとメンチカツが旨い