尼ヶ岳(通称:伊賀富士)山頂にて【動画編】事実は地図より奇なり。
期待できるものは何もない山だろうと思っていても
実際に行ってみるとけっこういろんな発見があるものだ。【ルート】
三多気の桜駐車場(7:30)-真福院-大洞山登山口-大洞山(雌岳)-大洞山(雄岳)-
四ノ峰-三ノ峰-二ノ峰-一ノ峰-大タワ-尼ヶ岳山頂-石畳みの道-駐車場(17:30)
※コースタイムは参考にならないので省略
【参考にさせていただいた記事】
ヤマレコ(danpeiさん)
ヤマレコ(orisさん)
紀州のカモシカさんの記事
【狙いどころと結果】
・大洞山と尼ヶ岳のピーク →達成
・できるだけ同じところを歩かないように周回 →達成
・予想しなかったナニカを発見すること →達成台風4号の影響で前日の深夜まで降り続いた雨の翌日。
天気が回復しても水浸しで雨の日と変わらないコンディション。
地盤が緩みまくっていることが予想されるので、
ジメジメどろどろは避けたいのでどこか高みの稜線歩き、と考えても
そこまでのアプローチを考えるとなかなか行き先が決まらない。
前日23時になっていよいよ時間切れ近づく。
久しぶりに曽爾高原のほうはと調べるもコースタイムが短かすぎてボツ。
でもその近くの大洞山ならたっぷり歩けそうなので仮決定。
御杖村方面に行くことだけを決めて就寝。
朝早い出発は道路が空いているので快適で移動が早い。
途中のコンビニでオニギリなどを調達。
けっきょく大洞山に来てしまった。
三多気の桜駐車場(無料)に着いたのは7時半。
この駐車場でなくてももっと上にいくらでも駐車地があったが、
結果的には地元ののどかな風景などを楽しみながらたっぷり歩けたので良かった。
駐車地の三多気は桜並木の名所のようで国の名勝地に指定されているようだ。
途中、真福院の大木のデカさには圧倒された。
写真ではうまく撮れなかったが実際にはかなり巨大である。
そんなこんなで登山口までのアプローチが長いのに時間をかけすぎてしまい、
登り出すまでにはすっかり疲れてしまった。
土曜日の山登りは金曜日までの仕事の疲れの持ち越しになるので
気持ちが切り替わるのに時間がかかるのだ。
それでもひとたび登山口を越えていよいよ山登りとなると気持ちが切り替わり
俄然、やる気が出てくるのは不思議なものである。
いきなりの急な階段であるにもかかわらず、サクサクと・・・登るしかない。(^^ゞ
階段が延々つづくと表現すると苦行のように聞こえるが、ここの階段はちょっと違う。
その石を積まれた階段に歴史を感じるのだ。
年季の入った階段のこれだけの石を、いったいどうやって積んで行ったのかと
先人たち苦労を想像すると、一段一段が価値のあるものに思えてくる。
ほぼ山頂まで階段だとは予想外だった。(≧∇≦)
まずは大洞山(雄岳)の山頂に到着。10時であった。
登山口までのアプローチに時間を使いすぎたのでコースタイムよりかなり遅い。
山頂はそれなりに展望はあるがガスったり吹っ切れたりの空模様なのであまり良くない。
ベンチや羅針盤があったりとけっこう人の手の入った整備された山頂である。
朝食から6時間以上も経過しているので時刻的には早いが昼食とした。
じっとしていると少々肌寒いくらいであった。
不思議なことにブヨなどの羽虫がほとんどいなかった。
いたのは小ハエくらいあったが、食べ物に集まってくるのではなくザックなど道具のほうにたくさん。
食欲よりも物欲?!(≧∇≦) 何の害もないので集まってきてもそのままに。
近づくとすぐに立ち去ってくれるのでかわいいものである。(≧∇≦)
再出発しようとしていたところ、熊取の3名のグループの方から声をかけていただいた。
大峰の大普賢に行かれるはずがこんなコンディションなので大洞山に変更されたとか。
自分もやむなくの変更だったので、その変更先が同じ大洞山とは奇遇であった。
ありがとうございました。
ちょっと下って登り返して次は雄岳のほうへ。
雌岳や雄岳って二上山とどこか似ているが、曽爾高原の
倶留尊山から大洞山を眺めると
二上山とは似ても似つかぬでっかいカタマリである。
雄岳は雌岳より高いが、山頂は少し狭いくらいで印象薄で、食事している人たちが居たので通過。
その後、ぐっと下って登り返して四ノ峰、三ノ峰。
三ノ峰は山と高原地図とは違ってコース上に札が掛けられてあったがどちらが正しいのだろうか。
倉骨峠に出ると舗装林道が跨いでいた。
そこで何やら得体の知れないものを発見。
いったい何をされているのかさっぱりわからなかったが、公園があるわけでもない山中で、
斧の切れ込みが入った超巨大な木の切り株を?作っているような?詳しくは動画編で。(≧∇≦)
尼ヶ岳へのアプローチに舗装林道を利用することも可能であったが、
巨大な切り株の周りにいる人たちに見つかって追いかけてこられたりすると戦うのも面倒なので!?
わざわざピークを越えて印象の薄いニノ峰、一ノ峰と順にトレースしながら移動。
やたらと「東海自然歩道」というテープが立木に巻かれているのがしつこかった。
大タワからはまた徐々に登り返しで今度は整備された丸太もどきの階段を延々と登り、
尼ヶ岳山頂まで階段が続くのかと思いきや、残すところ50mくらいの登りを残して階段は終わり。
ピークに向かって南側から直登するルートはヌルヌルの急登なので転倒しないように登るのがたいへんだった。
尼ヶ岳のピークの開放感は今日いちばんの展望と広さですばらしかった。
お茶休憩の後、北へと下る整備された階段のほうから反時計回りにぐるっと周回して大タワまで戻り、
大タワからはこんどは舗装林道を歩いて倉骨峠の近くまで戻る。
まだ超巨大な切り株のところに人が居たので見つからないよう歩いたつもりがこんどは見つかってしまった。
追いかけてこなかったのが幸いである。(^^ゞ
倉骨峠からは大洞山には登り返さず、山と高原地図で破線ルートになっている巻き道へ。
石タタミの道となっているが、これが苔むしていて圧巻である。
植林地帯の茶色の世界から一気にグリーンまみれの世界へと変貌。
すごいすごいと最初は目を楽しんでいたけれど、いつまでたっても終わらない。
こんなに長い距離を人の手で石畳を敷いて行ったのには何か歴史がありそうだ。
ようやく桔梗平というところに到着するとこれまた分岐だらけ。
もっと単純だと思ったら予想外に複雑だったというのはよくあること。
山と高原地図(5万分の1)や地形図だけでは道が表現されていないことがあって歩けないことも多い。
今回もGPSのお世話になって極力往路では歩かなかったルートで戻ってきた。
それにしても今日もたっぷり歩いたみたいで、行動時間が長いとき特有の症状で肩が痛くなってしまった。
帰りに道の駅「伊勢本街道 御杖」の姫石の湯で汗を流して帰った。
この道の駅、大盛況だったのでどうしてかと思ったらホタルの乱舞で有名なところらしく
県外ナンバーでほぼ満車だった。
帰り道、真っ暗闇のR369号を走っていると車が多数路駐していて人が居たので
同じように車を止めて下りてみると目の前をホタルがゆっくりと飛び交っていた。
その他の写真は以下より。

GPS軌跡+山と高原地図 for iPhone

三多気の桜の駐車場(写真の左右に思う存分停めれるスペースがある)
桜の時期以外はガラガラのようだ。

のどかな田園風景(でも過疎化が進んでるようで空き地がちらほら)

有形文化財に指定されている茅葺きの民家

あのモッサリの木は何だろう・・

真福院への階段(奥に巨木が)

かなりの巨木である

真福院

木が大きすぎて小人のように見える(右端は欅(けやき))


長く蒸し暑い遊歩道を経てようやく大洞山登山口に。

いきなりの急登の石階段


ひたすら延々と続く。よくもまぁこれだけの石を積んだものだ。


まだまだつづく・・・


ようやく階段が終わったと思ったら山頂近し




想像していたよりも広くない山頂だった

倉骨峠に向けての道中


倉骨峠

あれはいったい何なのか?

急登を登り返して「二ノ峰」

思いっきり植林地帯

大タワ(わかりやすい目印となる木がある)

今度は丸太階段(マルタ会談?!)

巻き道を利用してみんなで踏んで登山道を作ってくださいとある(クリックで拡大可)
でもこの案内がある場所は直登ルートの途中なのでいまさら戻れない

尼ヶ岳山頂付近から大洞山を眺める(左が最初着いた雌岳で右が雄岳)

尼ヶ岳山頂に着いた(地蔵さんがある)

開放感と爽快感は抜群である(大洞山よりはるかに良い)

霞んでいるが西方向の山並み

北側へ下る丸太階段は半端ない段数である

大洞山を巻く破線ルートの苔むしゾーンはおとぎの世界のようだ


山抜け注意区間があるが問題ない

ずっと曇っていたがようやく陽光が差してきた

下山完了後に大洞山を眺めると独立峰のように見えた