ここが明神平だって?ほんとに?何も見えないし。 ※kosiziさんと
鳥瞰図登り:大又林道終点(8:00)-明神平(10:50-11:00)-薊(あざみ)岳(12:30)
下山:薊(あざみ)岳(13:00)-ショートカット-駐車場(15:00)昨年末頃に初めてkosizuさんと会った日に、明神平の樹氷がものすごく綺麗だ
という話を聞いてからずっと気になっていた。
また別の方からも「あの景色はこの世の美しさじゃない」とまで聞いた。
「明神平 樹氷」でググってごらんってことで確認してみたら、写真でみてもすごい樹氷。
これは一生に一度は行っておかないとと思いながらもひと冬が過ぎてしまい
忘れかけていたが、どこか頭の片隅でチャンスを伺っていた。
まず、どこからどうやって登ってどうすればいいのか、
ネットを調べればわかりそうなことを、誰か案内してくれる人は居ないか?という甘えでいた。
先日も中村さんから明神平の話が出て、これは今年後半は明神平に縁があるかもと思っていた矢先、
昨日、kosiziさんと金剛山と出会ったことで急遽、本日行くことになった。
今日はたまたま予定もないのに公休を取っていた。
とにかくまず地理的な事、アクセス、位置関係、距離感、雰囲気などを知ることさえ出来れば
次からは何とかなると思ったので、今日の天気予報は晴れのち曇で雨の可能性もあったが決行。
結果はトップの写真のとおり。これではいつか出直しだ。
登山口は東吉野村の大又バス停(終点)が最寄り。
車であればさらにそこから約4km先まで行けて、そこには大きな無料駐車場がある。
そこから林道終点まで10分ほど歩いて登ったところがスタート地点になる。
林道終点でも3台くらいは路駐できる。
金剛山までいつも車で40分、大峰山の洞川で一時間半かかるが、
東吉野村の大又の駐車場までは二時間かかった。
地図上で見た感じより移動が遠く感じた。
今日は平日で、しかも雨でも降りそうな曇り空で駐車場は他に一台もなかったが、
それでも道中、単独の若い方3人と出会った。
大又林道終点から明神平まで満足な案内板も無く、勝手知ったkosiziさんと一緒でなければ
出だしどこをどう進めば良いのか分からず苦労したに違いない。
今日は全面的にkosiziさんに道案内をお願いするということで、
予習はもちろん、所要時間も知らないし、何の予備知識も無しに来た。
だいいち、台高山脈の「山と高原地図」を持っていないのだ。
登山ルートであるが、何だかスケールがデカそうな景色でスタートしたが、
曇り空な上、葉が生い茂っていて暗いというkosiziさんの言うとおり、
暗くてしんみりさみしい感じの雰囲気だった。
これが晴れた日の紅葉のシーズンになると、打って変わって美しくなるという。
モミジの木もたくさんあり、なんとなく想像はできた。
登山道はこれといって大きな特徴もなければ危険もない。
たとえて言うなら、大峰山系の観音峰登山ルートのような感じか!?
金剛山で言うと・・・植林地帯ではないので無理があるが、タカハタ谷ルート?
いや、やっぱり無理がある。
ま、そんな感じだ。
午前8時ちょうどに駐車場を出発し、10時前に明神平に到着。
kozisiさんに見せてもらった山と高原地図のコースタイムでは90分となっていた。
およそ二時間の登山はほとんど休みなくせっせと歩いたが、
途中で会社からケータイに電話があり、10分ほど電話でプチ仕事。
それにしてもauは山に強いとあらためて思い知らされた。
登山中も、明神平に着いてからもビンビン3本立っていた。
基地局の送信出力は大きく、ケータイまで電波が届いても、
時にはこちらの電波が基地局まで届かず、アンテナが立っていてもうまく向きや角度を調整しないと
通話等ができないこともあるので過信は禁物だ。
大峰山系でもあちこちで通じる。行者還岳や鉄山でも電話やメールの送受ができた。
ドコモ・・・カチンコチンの圏外。
さて、悲願の明神平に着いてみたら・・・ガスっていてさっぱり何も見えない。
どんな地形なのかも伺いしれない。
登り切ったとこりにある「あずまや」からはかろうじてうっすらと
天王寺高校の山荘「あしび山荘」が見える程度の視界。
第一印象、悪~。
初めて来てこの天気だと、晴れの日の紅葉シーズンや、冬期の樹氷シーズンになった時に
行こう!という強い思いを持てるかどうか心配。
二時間近くかかって登ってきたので登りごたえは十分で、とにかく腹ペコなのでまずは昼食。
途中、寒くなってきてレインウェアを羽織る。
気温は19.5℃。風速2mの風が吹いていて体感温度は18℃。(こまか。。)
これ、真冬はマイナス10℃の世界だとか。。
お腹が落ち着いたところで明神平をうろうろ。
それでもやっぱり全容がつかめない。
写真で見た印象よりも実際は狭いように思った。
小さなスキー場っぽいなぁと思っていたら、kosiziさん曰く、昔はスキー場だったとか。
さて、下山するには午前11時とまだ時間的には早いのと余力もあったので、
何も見えない中ではあるが「薊岳(あざみだけ)」に行くことになった。
この「薊」を「あざみ」という読み方をすることが、何度聞いても忘れてしまい、
kosiziさんにおそらく十回以上尋ねた。
それもそのはず、明神平にある山荘が「あしび」というので、
「あしび岳」やら「あずみ岳」やらが先に浮かんできて「あざみ岳」なんて出てこない。
明日になったらきっと忘れていそうだ。
雨がパラついてきたのでザックカバーも装着する。
想定外の天気だ。
薊岳は、山と高原地図を見た限りは稜線を平行移動するようにただ歩くだけのように見えていたが、
実際はいきなり登ったかと思えばとことん下って、また上がったりとアップダウンを繰り返し、
一時間半くらいかかったように思う。(等高線をちゃんと読めば想像ついだだろう)
薊岳は特別に何も印象もなく、大峰山系によくある小さな看板がついているだけのピークだ。
記念写真を撮影し、しばし休憩ののち13時に薊岳を明神平に向けて出発。
薊岳までのアップダウンや、明神平を経由して登ってきた道を思うととても長く、
最短ルートで尾根を降りれば駐車場まで大幅にショートカットできるのになぁと思いつく。
kosiziさんと来た道を戻るのが無難だと意見が一致していたが、
GPSで確認した下山可能そうな尾根を実際にちょっとだけ下りてみると、
なんとかそのまま進めそうだったので、大きな賭けに出た。
最悪の場合は登り返しを覚悟して下っていくと、気がつけば等高線を半分以上も下りてきていて、
この先が行けなくなったとしてもぜったい登り返したくないなぁと思う。
ほぼ全面的にGPSを頼りに等高線が密になってなさそうなさそうな尾根を忠実に下りていくこと二時間。
偶然にもちょうど駐車場の前に障害もなく無事下山することができた。
左右に100mずれていただけで、ネットが張ってあって出れなかったり、崖だったりで
最後の最後が困難に至るところであった。
駐車場帰着が15時で、薊岳を13時に出発して二時間後のことだった。
もし、登ってきたルートを往復していれば、あと一時間くらいは余分にかかったのではと思う。
後半のGPSアドベンチャーに快く付き合ってくださったkosiziさんに感謝します。
金剛山の捺印に間に合う時間に戻ってきたので、kosiziさんにダブル登山を提案したが・・
さすがに却下されました。笑
その他の画像は以下より。
登りだして最初の沢を渡った岩場にて
天王寺高校の「あしび山荘」
明神平にて
薊(あざみ)岳にて
薊(あざみ)岳にて
ルートを外れた尾根にて ※GPSアドベンチャー中
GPSアドベンチャーでこんな所に出て焦った