千回以上もクマと遭遇したという「山でクマに会う方法―これだけは知っておきたいクマの常識」
の著者は、山ではクマよりもスズメバチのほうがコワイとか?!
スズメバチには刺されたことは無いが、子供の頃、ミツバチは刺さないと聞いて
捕まえたところ、見事に刺されてしまったあの痛痒い思い出がよみがえってくる。
たぶん、太めの注射針を刺されたような痛みなんだろうなぁ。
登山道を外れてバリエーションに迷いこんだなんてことになると、この時期は特に注意しなければならない。
凶暴!秋のスズメバチ 「払うと敵と判断」 黒い服・香水…注意必要2011/10/13 朝日新聞 朝刊 29ページより引用 スズメバチが盛んに活動する秋に入り、各地で被害が相次いでいる。
篠山市の栗園では今月、農業の男性(83)が刺されて死亡した。
シーズン真っ盛りの栗拾いや山登りで、どうすれば刺されにくいのか。
「手で振り払わないことが一番」と専門家は指摘する。
篠山市消防本部の救急隊員4人は4日午後5時ごろ、
近所の住民の119番通報を受けて栗園に駆けつけた。
倒れている男性の手当てに取りかかると、間もなく数十匹のキイロスズメバチが旋回し始めた。
男性から2メートル離れた木の割れ目に70センチほどの巣が見えた。
数匹が顔や首に止まりそうになったが、追い払うと刺されるので低い姿勢のままゆっくり移動し、
男性を救急車まで運んだ。
現場に行った堂本文三・消防司令補(44)は「こんなにハチが飛んでいる現場は初めてで怖かった」と振り返る。
神戸市では9月10日、灘区の六甲山で、山登り中の奈良市の60代男性が右足を刺されて動けなくなり、
ヘリで救助されて入院した。
●神戸市内すでに28件
神戸市消防局によると、神戸市内でハチに刺されたという119番通報は昨年36件、今年は28件ある。
姫路市内でも今年、同様の119番通報が21件、豊岡市内では18件あった。
西宮市では8、9月にそれぞれ1人が病院に運ばれた。
三田市の県立人と自然の博物館の主任研究員、大谷剛さん(63)によると、
スズメバチの巣は秋に最も大きくなり、巣内に集まるハチの数も最も多い。
キイロスズメバチは一つの巣に3千匹いることもあり、新女王や雄バチを育てるため、活動が盛んになるという。
大谷さんは「手で振り払うと敵だと思われて襲われる。顔の近くにきてもパニックにならないで」と呼びかける。
■スズメバチ対処法
【刺されないために】
(1)手で振り払わない
払うと敵だと判断される
(2)顔を両手で覆う
人間の顔は口と目が一番動く。刺激しないよう顔を隠し、指の隙間からのぞく。恐怖で手を振り払わずにいられる利点も
(3)秒速10センチで逃げる
走って逃げるより、ゆっくり動くほうが刺激しない
【遭遇しないために】
(1)黒い服は避ける
黒い服の方が刺されやすい
(2)香水や整髪料は避ける
巣のにおい以外のものをかぐと興奮する
※県立人と自然の博物館の大谷剛・主任研究員への取材による